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日本を拠点に活動する、受賞歴のある書道家
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日本を拠点に活動する、受賞歴のある書道家

私は9歳のとき、母の影響を受け書の道に入りました。
以来、書は人生の核として、常に私とともにあります。

日本最北の地・北海道は、全国でも屈指の書道文化を有し、多くの優れた書家を輩出してきました。私はその恵まれた環境の中で育ち、幼少期より本格的に書に向き合う機会を得ました。時間と費用を惜しまず取り組む必要のある書道という芸術を、高い次元で学び続けられたことに深い感謝を抱いています。

学業に専念するため一時的に筆を置いた時期もありましたが、書から離れたことで、筆に向き合う時間がもたらす精神の静けさ、集中による明晰さの価値を改めて実感しました。現在は再び書と向き合い、その感覚を大切に制作を続けています。

硯で墨を磨く行為は、創作の始まりであると同時に、私にとって最も心が整う時間です。墨の香りに包まれながら、心身を作品へと導いていくこの過程そのものが、書の魅力だと感じています。

これまで、全国草玄書道展最高賞、北海道書道展大賞などを受賞し、全国規模の展覧会へも継続的に作品を発表してきました。

しかし、私の書は賞や評価のために存在するものではありません。
書を書くことそのものへの純粋な情熱と、筆に託した想いが、作品を通して静かに伝わることを願い、日々制作に向き合っています。

書の世界へようこそ。
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書の世界へようこそ。

書とは、一瞬を刻む芸術です。
そこには、文字が持つ意味だけでなく、筆の運びや墨の表情に映し出された感情が、そのまま封じ込められています。書はやり直しのきかない表現です。一度紙から筆を離せば、墨を重ねることはできず、その瞬間は二度と戻りません。書き手の呼吸と意識が、ひと筆ごとに定着し、その時は終わりを迎えます。

書は、感情や意味を伝えるための多様な要素を内包しています。墨色の濃淡や奥行きは、筆を運ぶ速度や圧を映し出し、鑑賞者の視線を、書き手が紙上をなぞった軌跡へと導きます。また、筆致と余白の関係性は、「語られないもの」の重要性を私たちに思い起こさせます。書において、表現されていない空間もまた、言葉と同じだけの意味を持つのです。

そして何より、作品に用いられる漢字そのものの選択が、最も明確な意味を伝える手段となります。書き手は、文字が内包する力や思想に寄り添うことも、あえて対峙することもできます。筆勢や墨の扱いによって、文字の持つエネルギーを増幅させることも、反転させることも可能なのです。作品は、文字の意味と呼応することもあれば、緊張関係を生み出すこともあります。

書道は、日常で用いられる漢字と同様に、中国を起源とする文化です。日本へ伝わる中で、日本独自の感性と美意識が重なり、さまざまな書風が生まれました。その一つが、近代詩文(きんだいしぶん)です。近代詩文は、漢字にひらがなやカタカナを組み合わせた表現で、日本ならではの詩的な書の世界を切り拓きました。

私の師である中野北溟は、この近代詩文の大家として知られ、その創始と革新により、書を高い芸術の域へと押し上げた人物です。その薫陶を受けることができた私は、計り知れない幸運に恵まれていると感じています。

書は、長い歴史と伝統に根差した芸術であり、多くの書家は、技法や素材においても厳格な伝統を重んじて制作を行っています。

私の師
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私の師

私の師は、日本を代表する現代書道の巨匠、中野北溟(なかの ほくめい)です。
毎日書道会の最高顧問を務める書家であり、長年にわたり日本書道界を牽引してきました。

2023年時点で百歳を迎えられた中野北溟は、その卓越した技量と生涯にわたる研鑽、そして書道界における揺るぎない地位から、現存する日本最高峰の書家と称されています。

その作品は、英国図書館、中国国家博物館、ギメ東洋美術館、在日フィンランド大使館など、世界各国の由緒ある機関や美術施設に収蔵・展示されており、国際的にも極めて高い評価を受けています。

また、その威厳と完成度の高さゆえ、葉書大ほどの小品であっても一点三十万円以上の価値が認められています。たとえ小さな作品であっても、そこには一切の妥協がなく、書の極致とも言える境地が凝縮されています。

このような偉大な師のもとで書を学べることは、私にとって何ものにも代えがたい栄誉であり、今なお筆を執る指針となっています。

受賞歴
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受賞歴

創玄展二科
 最高賞・二科賞 受賞
 (漢字部・近代詩文書部 両部門)
 ※ 天彗社(中野北溟主宰)創立50年の歴史において初のダブル受賞

毎日書道展入選

 公募最高賞の特選受賞、秀作受賞

各展覧会での入賞入選で国立新美術館、東京都美術館、北海道近代美術館など、国内主要美術館にて作品が展示されている。